リピートの秘密。甘い茶葉のまとめと上手な使い方。
最近、ワケあってウラジロガシ茶を飲んでいます。
こんにちは、東京営業所DTです。
《健康茶》というと皆さんどういった味を想像されるでしょうか。
商談の中で、健康茶を取り扱ったことのないお客様からは
「良薬口に苦し」「漢方みたいな味」といった言葉もよく耳にします。
もちろん、機能性原料の原末の多くはそのまま口にするとお世辞にもおいしい!といえる
原料は少ないのが現実です。
一方で、機能性表示食品やトクホの食品はおいしいものも増えていますよね。
そこで今回は、味覚の基本となる5味の中から“甘味”に注目して、甘いお茶の良さ、
そして甘い茶葉があるということを広く知っていただくためにそれらの特徴をまとめてみました。
おいしい方がリピートされる
ファイナールではお客様のコンセプトに合わせた健康茶、ブレンドティー、サプリメントの
受託製造をさせていただいております。
例えばお客様の要望として
「うちはカウンセリング、対面販売を基本としているから独特の味が良い」
といったご意見があります。
ファイナールでは、こういったニーズにもシナモンやシャクヤクの花といった
それを連想させるような風味の商品を企画することも可能です。
特徴のある味に対しての強いご要望がない限り、弊社ではできるだけおいしさを優先した味作りをしています。
それはなぜか…
これはとても単純でおいしい方がリピートされやすい傾向があるからです。
健康にいいからと言っても毎日、飲みづらい味を続けるのはかなり苦労するものです。
甘いは…おいしい?
“おいしい”と感じる食品や飲料はかなり個人差があるのではないかと思います。
このコラムを書くにあたり、いくつかスーパーやコンビニの飲料コーナーをみてみると…
緑茶やコーヒーといった嗜好性の高い飲料は加糖していない商品が多くありました。
ですがコーヒーや紅茶でも、ミルクや砂糖を加え甘い味に調整されたもの、
ジュースやサイダーなどの甘い飲料も同程度ありました。
どの店舗でも棚の少なくとも半分程度は加糖された飲料が陳列されているようでした。
推測ではありますが、水や一部のお茶を除き、飲料はジャンルを問わず選択肢として
「甘いもの」を選ぶ人が一定程度以上いるのではないか。
健康の意識が高まる昨今でも甘い飲み物が残っていることから
飲料に求めるおいしさの一つに「甘さ」があると言っても過言ではないのではないでしょうか。
カロリーが気になる甘いもの
甘い調味料といえばまず思い浮かぶのが砂糖(スクロース)ではないでしょうか。
上白糖100gあたりのカロリーは384kcal、
馴染み深い糖として、ぶどう糖なら335kcal、
清涼飲料などによく使用される果糖ぶどう糖液糖は276kcalとなっています。(1
推定のエネルギー必要量は身体活動レベルが
ふつうの30~49歳男性で2,700kcal、同条件の女性で2,050kcalとされています。
またWHOは
“甘味料として添加した糖の摂取量について総エネルギー摂取量の10%を超えないように”
と推奨(2しています。
(なお、日本人の食事の摂取基準では、十分な科学的根拠がないとして炭水化物、食物繊維以外の炭水化物の目標量は設定していません。)
2020年4月からすべての加工食品(一部例外あり)は栄養成分表示が義務化されました。
いつも飲んでいる飲料に含まれるカロリーはどれくらいか確認するのもよいかもしれませんね。
甘い茶葉をまとめてみた※2
さて、ようやくですが「甘い茶葉」のまとめを発表します。
植物名と甘さを感じる物質、甘さの特徴/茶葉で使用するときの特徴をまとめてみました。
砂糖の何倍甘いかも掲載したかったのですが、論文により値がまちまちであり、
今回ご紹介する茶葉に含まれる成分を同条件で網羅的にテストした資料がなく、
正確にお伝えすることが難しいため今回は掲載していません。
これらの甘味成分はごくわずかの量で甘いと感じることができる
植物特有の成分が含まれていることが特徴です。
またこれらの成分は糖類・糖質と異なり、砂糖と同じ甘さを感じる濃度使用しても
抽出液ではほとんどカロリーがゼロです。
面白いのは、茶葉ごとに甘さの感じ方や甘みの種類が少し異なることも特徴と言えるでしょう。
これらの特徴をうまく組み合わせることで、
・甘く飲みやすいお茶でも、スッキリとした後味のハーブティー
・和漢をイメージさせる、広がる甘さの和風ブレンドティー
・香料などとも組み合わせ、お菓子とよく合うフルーツティー
・甘いものを制限している方も安心してお召し上がりいただけるダイエットティー
など新感覚のブレンドティーなども企画することができます。
まとめ
・量販店の飲料の棚にはだいたい甘いものの選択肢がある。
→飲料の選択肢に「甘い物」が必要。
・糖類・糖質以外の植物由来の成分でも、十分に甘い味を表現できる。
・甘い飲料でも天然茶葉のみを使って、抽出液のカロリーを気にしなくてもよい
商品の企画ができる。
・甘い茶葉もそれぞれ味の特徴があり、使い分けることでイメージがガラッと変わる。
・ファイナールの開発には甘いお茶が好きなスタッフがおり、甘いお茶の開発にも自信がある。
・スポーツ飲料にステビアってあったよな…が通じるのは比較的、昭和生まれ世代。
最後までご覧いただきありがとうございました。
注釈・出典
※カロリーは販売状態で表記する事となっており、実際には茶葉自体はカロリーがあります。
通常、茶葉の抽出液をお召し上がりいただくことを前提としており、過去弊社が企画した商品において
抽出液でのカロリーは極めて低い(ゼロ表示できるものも多い)ことから「気にしなくてもいい」と表現しております。
※ここでは日本の文化として麦茶、はと麦茶、どくだみ茶など古くからチャノキ以外も煎じるなどして飲む習慣があることから
チャノキを原料としていない植物についても“茶葉”として呼称しています。
1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
2)World Health Organization. Diet, nutrition and prevention of chronic diseases: report of a joint WHO/FAO Expert Consultation. World Health Organization, Geneva, 2003; 54‒71.